Bates And Hawkins ベイツ&ホーキンス / ragtime, blues and jive
速報!
夏の買付荷物の第2弾が到着しました。
これで今夏の買付レコードのすべてが、ハイファイに届きました。
どうぞ今後の店頭、インターネット・ショップに、ご注目下さい。
本日届いたレコードの1枚から。
このレコード、手に取ったときに、何だか変だなと思ったのです。
ジャケットの上の方をつかんだのですが、なんかジャケットがやわらかい。ジャケがクニュッと曲がる。えっ、レコードが入っていないの?と思いながら、中をのぞき込むと、なんと10インチのレコードが入っていました。12inchのLP用のジャケに10inchのレコード。不思議というか、なんというか、これは初めての経験だぞと思いつつも、まだ信じられなくて、レコードの曲目とジャケットの曲目を照らし合わせて間違いの無いことを確認して、へぇ〜っと思ったのでした。
1950年代に盛んだった10inch LPは、50年代の半ばくらいから12inch LPが通例になると、またたくうちに姿を消してしまいます。90年代になるとオルタナ系のアーチスト達が、10inchのレコードを作るようになりますが、それにしてもその数はわずか。なんとも愛すべき大きさの10inch LP。ぼくは大好きなのですが。果たしてこのベイツとホーキンスの二人も、10inch LPが好きだったのでしょうか。
このアルバムは、1977年の作品。10inchらしく6曲入り。
で、やっている音楽と言えば、タイトル通りにラグやブルース。それもアコースティック系楽器のサウンドを中心にしたジャズっぽいもので、切れ切れに聞こえる歌詞からは、ウィスキーが好きな奴もいれば、ワインが好きな奴もいるぞぉみたいなフレーズ。どうやら気の良い酔漢達だぞ、これは面白いと思ってゲットしてきました。
音楽の感じからしても、もしかしたら10inchのジャケとレコードで、作品を作りたかったのかもしれません。
古き良き時代の悪漢風に映ったジャケも含めて、もうほとんど君たちの気持ちはわかるよ、こっちに伝わってきてるよ、と声をかけてあげたい気になります。
ということで、このレコードは本日、ハイファイの店頭に並びました。
願わくば、彼らの気持ちをくみ取っていただける方の手元に、そっと届きますように。(大江田)