Brown and Dana ブラウン&ダナ / It Was A Very Good Year

Hi-Fi-Record2006-09-18

 その昔、と書きながらいったい何年前のことになるのだろうと数えてみたら、実に40年年以上も前になることがわかったのだが、そんな大昔のこと、彼らの4曲入りのコンパクト盤を買った。悲しみのエースとタイトルされた曲のマイナー・メロディが好きで、そして若くフレッシュな男性デュオによる美しいハーモニーも気に入って。



 たぶんラジオで聴いていたのだろう。文化放送のフォーク番組だったに違いない。
 そしてピンと来てノートの切れ端にでも、書き留めておいたのだろう。
 中学生だった僕は、チャートマニアの端くれで、毎日の電話リクエスト番組のチャートをメモしたりしながら、だんだんとラジオの深夜放送にはまっていったのだ。



 それから40年余、アメリカで彼らのアルバムを見つけた。手にとって裏ジャケット見て、そしてビックリした。
 プロデューサーには、クリード・テイラーの名前が記されていた。ミキサーにはフィル・ラモーン。のちのちになってジャズの世界で名を馳せるクリード・テイラー、そしてフォーク、ロックの世界で多大な功績を残しているフィル・ラモーン。彼らの名前がクレジットされているなんて。
 フィル・ラモーンはまだしも、クリード・テイラーがフォークを手がけていたことに驚いたのだった。クリード・テイラー・ワークスなんてリストがもしもあるとしたら、そこにはこのアルバムは記載されているのだろうか?(大江田)


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