Vigrass And Osborne ヴィグラス&オズボーン/ Queues

Hi-Fi-Record2006-12-01

”観音開き”式ジャケットという言葉を初めて知ったのは
ザ・バンドの「ロック・オブ・エイジズ」。


しかし、実際には”観音開き”のモデル、
つまり”観音戸”というのは、
厳密には半分から左右に開くものだ。


だから、文字通りの”観音開き”と呼べるジャケットを持つアルバムは、
スプリンターのファーストとか、
クール&ザ・ギャングの「オープン・セサミ」とか、
ダイアナ・ロスマーヴィン・ゲイとか、
ELPの「恐怖の頭脳改革」ということになる。


例が特殊かつ少なく、ちょっと寂しい。


それじゃ観音様も浮かばれねえぞと、
応用というか類型というか、
大きく左開き、右開きの順で
開くと3面になる「ロック・オブ・エイジズ」タイプも
”観音開き”の仲間に加わった。
それがいつの間にか、本家を乗っ取るようにして
正調の座におさまっているというわけだ。


まあ、ザ・バンドは当時の日本のロック・ファンからしたら
神様みたいな感じもあったから、
思わず神様仏様観音様ということで
”観音開き”になってしまったのかもしれない。


だが、この際だから提案したい。
ロック・オブ・エイジズ」タイプの”観音開き”は
”浴衣開き”とかにしたら、いいんじゃないかなあ!


というわけで、ハイファイ”浴衣開き”ジャケ
認定第一号はこのヴィグラス&オズボーンのアルバムに決定。


「秋はひとりぼっち」というタイトルで日本でもシングルカットされた「Forever Autumn」。
良い曲です。


うーん。
今年も余すところ一ヶ月だというのに、
またいい加減なことを書いてしまったぞ。(松永良平


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