V.A. Suiside, Cristina, August Darnell, etc. / Christmas Record,

Hi-Fi-Record2006-12-03

クリスマスがやってくる。やぁやぁやぁ!


日本のクリスマス商戦は世界一早いと言って過言ではないでしょう。


「11月半ばから」って早いって!


ウキウキしすぎて疲れちゃうよ!


そんな気分の人にピッタリな本日の一枚。


V.A. Suiside, Cristina, August Darnell, etc. / Christmas Record, A : Special 1982 Edition スーサイド、クリスティーナ、オーガスト・ダーネル、他


泣く子も黙るノー・ニューヨーカー、尖ったチンピラが集うZEレーベルのクリスマス・アルバム。


この場合、「泣く子」とは


「拳で顔面を強打され失神。気がついたら財布の中身を抜かれていた。今月はもう収入の見込み無しだ。今日という日をどうやって過ごそう。あ、雪だ…。そういやもうクリスマスだなぁ。えへへ…腹へった。サンタ気取りのカーネルサンダースが目に障る。チキンが喰いたい、チキンチキン…ちくしょー! 俺はチキンじゃねーぞッ!」


簡単に言うと、そんな"泣き"。


ホントは試聴に"クリスマス"と聞いて泣きたくなる人のために、James White 「 Christmas With Satan」を入れようと思ってました。聴いてると痙攣しながら背骨が弧を描くように反り返りそうです。キテます。これ。こういう曲の流れてるクリスマス・パーティのチキンは火が通ってないと思うw。でも、こんな偏屈なクリスマスはマスじゃない! 僕は大人ですからあくまでハッピー・メリクリ。Kid Creoleこと、August Darnellが Gichy DanのLPに提供した「Winter Riverside Drive」(こっちも最高!)をクリスマス使用にリメイクした「Christmas On Riverside Drive」と、名前も曲もキュートなThe Waitresses「Christmas Wrapping」を試聴に入れてます。


単行本10,11刊同時発売。福島伸行著「最強伝説 黒沢」が終わった。"泣き"つながりで思い出しちゃいました。


数年前、僕がハイファイのお客さんだったころ、Web読本「Magagine Hi-Fi」のレコ紹介コーナー"Sounds Zounds!"で筆をとらせていただいた際(No.18)、「男塾なんてヌルイヌルイ。今は黒沢の時代。」なんて書きましたが、書き方が不親切極まりない感じで…説明不足もほどがある、というか。僕が書いた「黒沢」は、「最強伝説 黒沢」の黒沢だったんです。まだ1巻か2巻の頃。黒澤明のことじゃありません。そして、「男塾」はもちろん「魁!男塾」。宇田川町などで行われている某イベント名(H坂さん元気かなぁ)ではありません。


とはいえ、なにより読み直して恥ずかしさで一杯。"泣き"たいのはこっちでした。"猛省"とはこういうことを言うんですね。


そんな中、泣きたい気分を振り払ってくれたのはM本さんに頂いたDVD「KING OF HEARTS(幻の市街戦)フィリップ・ド・ブロカ監督」だった。ありがとうございます! 今まで観たことのある戦争モノでは先日亡くなったロバート・アルトマン監督「M.A.S.H.」(日本語吹き替え版)と並ぶくらいホントに素敵な映画でした。「フィリップ・ド・ブロカ」ってトリュフォーの弟子なんですね。いやはや"右傾化"とか適当に言っちゃってる昨今だからこそ観るべき映画かも。別に右でも左でもないんですけどねw。大きな気持ちにさせてくれます。(藤瀬俊)


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