Cafe Accordion Orchestra / Cafe Christmas

Hi-Fi-Record2006-12-06

 カフェ・アコーディオン・オーケストラの連中とは、2回ほど会ったことがある。
 とっても気の良い人たちだった。気取ることもなく、力むこともなく、さらっとしたただずいまいの演奏振りで、それがまた彼らの音楽らしくて、気持ちよかった。



 どんな音楽が好きなの?って質問したら、リーダーのダン・ニュートンが、カントリー、フォーク、ブルース、ニューオリンズテックスメックス、オールドタイム、ジャズ、シャンソンなど、ありとあらゆるジャンルを縦断しながら、アコーディオン演奏家を含めて、好きなアーチストの名前を、手元のチラシの裏に書き始めた。名前を書きながら、僕らに「知ってる? 知ってる?」と繰り返し聞き、ああ、わかるよと答えると、それをとても無邪気に喜んでいた。
 アメリカの古今の音楽をはじめとして、ヨーロッパ、南米など、広々とした視野を持っている人なのだなあと感心した。音楽を探す目が広く世界旅行をしていて、見出した音楽にアコーディオンの音色を重ねて焦点を結び合わせ、自分たちの音楽を作り出しているのだろう。



 ウクレレの名手、オータさんにインタビューした際に仰っていたのだが、ハワイでもこの季節になると、ハワイ島マウナケア山などでは雪が降ることがあるという。「ハワイにだって雪のクリスマスがあるんだよ」。
 カフェ・アコのクリスマス・アルバムに収録されたハワイのクリスマス・ソング「メレ・カリキマカ」が最高だ。
 カフェ・アコの音色に浸っていると、ぼんやりと幸せになる。(大江田信)



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