Cafe Accordion Orchestra / Cinema

Hi-Fi-Record2006-12-22

 ハイファイ・レコード・ストアのお客様にはお馴染み、カフェ・アコーディオン・オーケストラの新作が到着した。



 文字通り!古今東西の映画音楽を、ウィットに富んだセンスと、ロマンチックな心持ちで選曲し、カフェ・アコ流ひねりを加えて演奏したもの。ヘンリー・マンシーニの「シャレード」やアントン・カラスの「第三の男」などの有名どころを押さえつつ、いかにも彼ららしいマニアックな選曲がそっと盛り込んである。適度なノスタルジーを感じさせつつも、真摯な演奏には前向きのエネルギーが息づいている。



 演奏は、リーダーでアコーディオンのダン・ニュートンを中心としたいつもの顔ぶれ。楽器の音色の集い方と響き方には、メンバー間の良い具合の親密さが感じられ、なによりそれがとてもいい。まずアレンジがあって、そこに個々のサウンドが当てはめられているのではなく、ミュージシャン同士の日々の演奏活動から得たお互いを認め合う関係があり、それが音楽に反映されているのだろう。ベタベタしていなく、それでいて友情を感じるサウンドだ。



 驚きのトラックは、マンドリンフィドル担当のエリックのボーカルによる「怨み節」。タランティーノの「キル・ビル2」のエンディング・ソングとして用いられたものを、カバーしたという。うまく演歌の特徴をとらえたサウンドに、ビックリしつつ、またまたビックリはエリックの日本語歌唱ぶり。
 さてさて、ことの成り行きは、どうぞハイファイ・レコード・ストアのサイトにて、ご試聴の上、ご確認下さい。(大江田 信)


http://www.hi-fi.gr.jp