Dennis Lambert デニス・ランバート / Bags And Things

Hi-Fi-Record2007-01-16

買付のときに泊まるモーテルで、
ときどきだが広めの部屋が与えられるケースがあり、
そうすると部屋には暖炉なんかがあったりする。


生まれが九州であるぼくは
実物の暖炉を見たり触ったりする機会がない。


燃やしてみたい……。


ぼくが心の中でそう思っていることを
大江田さんは知るまい。


スーパーに行けば、暖炉用の薪を山積みで売っている。
あれを買って、部屋で火にくべれば、
チリチリパチパチと
琥珀色の炎と効果音がムードをセッティングしてくれるのだ。


たちまちに気分はソファーに座るデニス・ランバート
読んでる雑誌は「暮らしの手帖」。
今日はシチューでも食べましょう、ってなもんで。


これは余談だが、
自分の持っているレコードで
キズがひどくてノイズが絶え間ないのがあったら
暖炉のそばで聴いていると思ってみないかね。
焼け棒杭(ぼっくい)に火が点いて、
ますますそのレコードが好きになったりするかもよ。


しませんか。
じゃあ、まあ焼き芋でもおひとつ。


暖炉とは 家の中での たき火かな
芋は焼けぬが 心は燃える(松永良平


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