Bent Fabric ベント・ファブリック / Operation Lovebirds
昨日、アッカー・ビルクだったので、
今日は同じような存在として扱われがちな
ベント・ファブリックを。
60年代に、
彼の大ヒット曲「アレイ・キャット」よろしく
路地裏を歩く猫みたいなピアノで
かわいらしいイージーリスニング・アルバムを連発した
デンマークのおしゃれさん。
アメリカのATCO盤は
動物のアップにこだわったジャケで有名で、
中古盤屋に親しみのあるひとなら、
聴いたことはなくてもどこかで絶対に目にしているはず。
去年、80歳を超えて奇跡の復活をしたというので
新譜を聴いてみたが、
サウンドはびっくりするほど現代的なにぎやかさ。
残念ながらそこには路地裏の猫はいなかった。
60年代のアルバムは、
どれも音数が少なくて、
ストレスも少ない。
彼のレコードを内容が無いなんて言うひとがいるけど
それは間違ってるよ。
“内容を抑えたのが内容なんだ”と言ってほしい。
動物ジャケもかわいいし、
紙ジャケでCDにしたら、
マーケティング次第では結構いけるんじゃないかと思ったりする。
本気で、そう思ってるんですよ。(松永良平)