Georgie Fame And Alan Price / Fame And Price Price And Fame Toge

Hi-Fi-Record2007-05-10

60年代UKモッドジャズ、R&Bの生き証人、
ジョージー・フェイム。
最近、またまた再評価で人気が高い。
まあ、それはよろしい。


今日、ここでの論旨は
ジョージー・フェイムと当時、肩を並べていたはずの男、
アラン・プライスについて。


アラン・プライス主義を宣言したい。


アニマルズの「朝日の当たる家」の印象が強すぎるのか、
グループ脱退後に彼が残したソロ作品って
語られなさすぎると思う。


おそらく、彼はソングライターとしての
ランディ・ニューマンをもっとも早く見出した人物のひとり。
ただし、イギリスで活動していたため、
ニューマンもその評価に気が付いたかどうか。


お人好しで損ばかりしているような風合いがある声で、
アイドル扱いされるには何かが足りない顔で、
卒倒させるほど凄いオルガンを弾くわけでもない。


だけど、ときに驚くほど趣味の良い曲を書き、
言い訳をしない男気のある声でそれを歌い、
少し寂しい思いをしているひとの肩を持つ。


そういうアラン・プライスのさりげなさがぼくは大好きだ。
実際の性格は知らないけどね。


このジャケットだってさ、
きっと自分から何も言わずにフェイムの下になる、
アラン・プライスってきっとそういうやつなんだよ。
そう思わせるだけの魅力が
彼の音楽にはあるということなんだ。(松永良平


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