Deodato デオダート / Deodato 2
デオダートがCTIからリリースしたレコードは
かつては中古屋にあふれかえっていた類のものだった。
最近はオーディオファイル的な評価があるそうで
アメリカではオリジナル盤は結構な相場である。
このアルバムをあらためて聴いてみようと思ったきっかけは
B面の頭に収録されている「スーパー・ストラット」が
クレイジーケンバンドのある曲の
下敷きになっていると教えてもらったからだった。
そこではデオダートの弾くエレピのソロが
CKBではギターに置き換えられている。
それがまたかっこいい。
そういう置き換えは、
現代への“音の通訳”と呼ぶべきだろう。
デオダートの本作では、
「スーパー・ストラット」に続く
ジョージ・ガーシュインの大作
「ラプソディ・イン・ブルー」も素晴らしい。
これもまた
しびれる“音の通訳”になっている。(松永良平)