Julius Wechter And The Baja Marimba Band / Naturally

Hi-Fi-Record2007-05-28

シーナ・イーストンがアイドルだった。
そういうひとは、
30代後半から40歳ぐらいには
少なくないだろう。


小柄でグラマラスな彼女は
歌声だけでなくルックスでも
洋楽小僧たちの心を一時期支えた。
そう、オリヴィア・ニュートン・ジョン
あの「フィジカル」とともに。


デビュー曲の「モダン・ガール」の発売が80年だそうだが、
日本でヒットしたのは81年になってからだったと思う。
もう中学生になっていたはずだから。


「モダン・ガール」に続くシングルが「9 to 5」で、
彼女が電車(汽車?)に乗っている
ちょっと貧乏くさいプロモクリップだったと記憶している。


しかし、とにかくとても良い曲なので、
ラジオからカセットにダビングして
よく聴いていた。


もしも、この曲があと十年早くヒットしていたら、
いろんなイージーリスニングのアーティストが
カヴァー・ヴァージョンをたくさん作って
未来のぼくたちを楽しませてくれたのに。


ティファナ・ブラスや
パーシー・フェイスのカヴァーを
聴いてみたかったな。


80年は、
ヒップなカヴァーが生まれるには
もう遅い時代だった。


それでも、あるところにはあるもので、
バハ・マリンバ・バンドの数年ぶりの復活アルバムに
心弾むインスト・カヴァーが収録されている。


よりによって、全員全裸のジャケットに
おさまっていようとはね。
シーナはこのこと、知ってたかな?(松永良平


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