Mister Rogers ミスター・ロジャース / Won’t You Be My Neighbor?

Hi-Fi-Record2007-05-30

「ぼくはどんどんミスター・ロジャースが好きになってる」
NRBQのドラマー、トム・アルドリーノはそう言った。


ミスター・ロジャースといっても
日本人にはちょっとなじみがない。


1968年から2001年まで
自ら企画制作し、自作の曲を子供たちのために歌うという
箱庭的な教育番組をつくりつづけたロジャース。


レコードも何枚も出ているのだが、
アメリカ人にも、まともに彼の音楽を
評価しようとしたひとはいない。


しかし、これが素晴らしいのだ。


「セサミ・ストリート」的なアッパーさではなく、
どこかトロンとしていて、
優しくて切なくてジャジイな声とサウンド
「ぼくの近所においでよ」と彼は歌い続けた。


その無償の優しさにほだされて、
夜中にひとりで聴いたら泣いてしまうかもしれない。


そんなことを
トムはいつも雑談の中で教えてくれる。


それをどうしても記録に残したくて
ハイファイのウェブマガジンでの連載
「20世紀に連れてって」でトムにインタビューした。


今週、そのインタビューが単行本にまとまって発売される。
タイトルは「20世紀グレーテスト・ヒッツ」に
ヴァージョン・アップ。


ハイファイでお買上のお客様には
そのトムとの音楽雑談そのものを
おまけ原稿にしてお付けします。(松永良平


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