Andy Williams アンディ・ウィリアムス / Under Paris Skies
いつの頃から4ビートのウッドベースのウォーキングが好きになったのか、よく覚えていない。
そういえば高校の頃に、自室にウッドベースがあって、ベースのフレーズをコピーして弾いていたことがあった。
あれは、確か長谷川きよしのレコードだった。曲は「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」だったと思う。Am〜Dm〜G7〜C△7と続くコード進行を絶妙に動くベースのフレーズを聞き取れた時には、なるほど、こうなっていたのかと、ものすごく納得したのを覚えている。
レコードを廻しながらヘッドフォンをして、一緒にベースを弾くのが楽しくて仕方がなかった。
このアルバムの冒頭は、4ビートのウッドベースのフレーズから始まる。
そしてさりげなくふんわりとアンディ・ウィリアムスのボーカルが乗って来る。
耳がむずっとする。
アレンジにはクインシー・ジョーンズが噛んでいる。
まだまだ大ヒットを繰り出す前のアンディ。録音はパリだ。
まさか、この時にクロディーヌ・ロンジェと出会ったのだろうか。(大江田信)