Julius Wechter And The Baja Marimba Band / Fresh Air
自分のためにも忘れないうちに書いておきたいメモランダム。
「自由になる方法」を説いている歌を聞くのが好きだった。もしかするとそう思いこんでいただけかもしれないと感じ始めたのは、それほど前のことではない。
「自由になるための方法」を説いている歌よりも、他愛もない歌詞を「何ものにも代え難く自由に解放されて」いる演奏に、ものすごく惹かれるようになったからだ。
フォーク好きだったことの後遺症かもしれないと、思わず自分を振り返る。
そのころからハイファイの僚友、松永君がおもしろがっている音楽の楽しさが、よくわかるようになってきた。
この文脈でジュリアス・ウェクターが登場するのはどうかなとも思うけれども。
隅々に楽天性が見え隠れする彼の音楽の楽しさにひとたび触れると、ちょっと忘れがたい気持ちになる。
押しつけがましさがない。つつましさがいい。ほろっとする哀愁もある。
収録の「I'll Marimba You」が最高。お洒落だ。日曜日の午後には、こういう曲が似合う。(大江田信)