Ashwin Batish アシュウィン・バティシュ / Sitar Power

Hi-Fi-Record2007-06-18

2日続けてアシュウィン・バティシュのことを書いてもいいですか?


返事は待たずにさっさと話を進めよう。
アシュウィンが当時やろうとしていた電化シタールには
それなりに深い意味がある。


いわゆるエレクトリック・シタール
60年代半ばにエレキギターの一種として発明され、
スタジオ・ギタリストのヴィンセント・ベルがモニターを務めた。


しかし、それはシタールのような音はするけれども
形状、ならびに精神においては
たぶんに様相を違えたものになっているのだ。


というわけでアシュウィンは
インド人のアイデンティティを賭けて
リアルなシタールにコンセントをくっつけてみた。
「やった! うれしい!」


そのうれしさが、そのまま音に出ている。


A面一曲目の「ニュー・デリー・ヴァイス」は
80年代当時一世を風靡していた刑事ドラマ
「マイアミ・ヴァイス」にひっかけたもの。


開始から約1分半ほどして、
サビと思われるメロディのあとに出てくる
サブ・ブリッジみたいな部分が大好きだ。


何故なら、そのメロディは
昔好きだったテレビ番組
お笑いマンガ道場」に限りなく似ているような気がするからだ。


川島なお美が出ていた番組として
ときどき採り上げられることがあるが、
個人的には彼女の前に出演していた
元祖外人アイドル、エバのファンだった。


だから、アシュウィンのシタールを聴くと、
次はゴールデン・ハーフが聴きたくなる。(松永良平


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