Larry Page And His Orchestra / Taking Care Of Business
1曲目は3拍子、2曲目は4拍子、3曲目は5拍子。
えっ、まさかと思っていたら、4曲目は6拍子でした。
じゃあ5曲目は7拍子かって?
違いました。4拍子系でした。ただし8ビート。
レコードをB面にひっくり返します。
1曲目は6拍子、2曲目も6拍子。3曲目も6拍子。
4曲目は3拍子。
5曲目は4拍子。ただし8ビート。
そして終曲は、また3拍子。
こってミスター・ラリー・ペイジの密やかなジョークなの?
アルバムの冒頭からワルツのリズムで始めるなんて、それってあんまり聞かない曲順だし、こんなに3拍子系の曲が多く収録されているアルバムってありなの?
ただし何の気無しに聴いていると、なにも気付かずにするっと聞き終えてしまうアルバムでもある。えらくヒップじゃんとか、このジャケに映る男性がラリー・ペイジだとしたら、何だか許せないなあ、うらわやましいわなあ、何てなことを思っているうちに気持ちよく終わっていくアルバムなのだ。
昨年末だったか、来日した折にはキンクスがらみのインタビューばっかりだったというが、それも気を悪くすることなくニコニコと答えていたという。今はオーストラリアに暮らしていて、悠々自適だとも聞いた。
このアルバムを聴く限り知能的確信犯だ、この人。( 大江田信)