Eddie Harris エディ・ハリス / Jazz For Breakfast At Tiffany’s
出がけに見ているテレビ番組で
オードリー・ヘップバーンの人物伝をやっていて
それなりに興味深く見た。
「ティファニーで朝食を」のエンディングについて
ブレイク・エドワーズ監督が
トルーマン・カポーティの原作を変えて
ハッピー・エンディングにしてしまったことなど
恥ずかしながら初めて知った。
映画本編は昔、テレビの洋画劇場で見たきりなのだ。
もう一度見たいなと思わせる
なかなか気持ちの良い番組だった。
個人的に一番興味深かったのは
「ティファニー」で重要な役回りを演じることになる
劇中の猫に名前がついていないという設定だったこと。
そうだったのか。
意外だった。
あの猫のために、
わざわざ「サムシング・フォー・キャット」なんて
曲まで用意されているというのに。
確かに、猫に名前をつけたがらない女というのは、
役の性格を設定するうえで
絶妙なポイントになるのかもしれない。
ぼくは猫には名前があるのが当然と思っているふしがある。
というより、名前をつけるのが好きなのだ。
統計を取ったことがないのでわからないけど、
男の方が何かと名前をつけたがるような気がする。
猫に猫以上のものを求めるのは、
たいてい男だろう。
何となくだが、きっとこれは正しいはずだ。(松永良平)