Jacy Parker ジェイシー・パーカー/ Spotlight On Jacy Parker

Hi-Fi-Record2007-11-22

ユニバーサルミュージックより
ハイファイ大江田&松永が
セレクトしたCD再発シリーズ
「魅惑の女性ヴォーカル・コレクション
 〜フィンガー・スナッピン・ミュージック篇」
後半の5タイトルが昨日発売になりました。


ジェイシー・パーカー「スポットライト・オン・ジェイシー・パーカー」
パトリシア・スコット「ワンス・アラウンド・ザ・クロック」
メアリー・ケイ・トリオ「ミュージック・オン・ア・シルヴァー・プラッター」
カレン・ワイマン「カレン・ワイマン」
テレサアニタ・カー・プレゼンツ・テレサ


どうぞよろしくお願いします。


で、ジェイシー・パーカー。


このひとを選んだとき
有名かどうかは関係なかった。


気ままな情熱みたいなものが
アルバム全体から感じられるし、
ピアノをときに小突きながら弾いて歌っているような
勝ち気なかわいらしさが気に入っていたのだ。


ライナーを書くために資料を探したが、
彼女についての文献などほとんどなく、
ジャケの裏に載っていたインタビューを読むしかなかった。


しかし、
そのインタビューが傑作で
60年代前半のレコード関係者によって
あくまで冷静に構成されているはずなのに、
まるで彼女がそこにいて
勝ち気な性格を露わにしたまま
しゃべっているように思えたのだった。


歌をうたうようになったのは、
アノトリオよりも
女性ヴォーカルがいますと売り込んだ方が
ライヴ出演の契約が取りやすかったから。


そんな自分の首をしめるようなことを
デビュー・アルバムで
彼女は言ってのけている。


しかも、
その歌がくやしいほど良いときた。


その答えが
ぼくにとっての
“彼女らしさ”を解く手がかりになったのだ。(松永良平


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