Al Caiola / Theme From The ”Magnificent 7 Ride” ’73

Hi-Fi-Record2007-12-01

 アル・カイオラはジャズ・ギター・プレイヤーとしてデビューした。
 徴兵期間を経てアメリカに戻ると、ニューヨークのラジオ・オーケストラのバンドマスターの仕事で頭角を現した。
 音楽ビジネスのトレンドがラジオからレコード会社に移ると、こんどはレコーディング・スタジオのセッションを仕切って大活躍した。
 一緒に働くミュージシャンからの信望も厚かったギター・プレイヤー&アレンジャー。
 1930年代から60年代にかけて、音楽ビジネスのホットな現場に、絶えず関わってきた人だ。


 
 そういう風に彼のプロフィールをとらえていたので、本作品に収められている「サイド・ウォーク・オブ・ブラジル」を聴いていささかビックリした。
 小気味よく品のいいメロディを、ボサノバのリズムに乗せて響かせている。



 このアルバムでも彼の作品は1曲のみ。
 アルバムにそっと1曲ずつ自作品を収めていたギタリスト、トニー・モトーラを思い出す。
 こんなに良い曲を書いていた人だったなんて。今までいっぱい彼のレコードを見てきたつもりだけれども、まさか自作曲を他でも収録していたのだろうか。(大江田信)


http://www.hi-fi.gr.jp