The 5th Dimension フィフス・ディメンション / Portrait
アメリカの買付で
ラジオを聴いていなければ
見直すことがなかったかもしれない曲や
アーティストは決して少なくない。
そういう発見があるとき、
大江田さんと車で高速を走りながら
不意に会話が止まる。
「これ何?」
「ゲス・フーの”アンダン”ですね」
「この曲もよくかかるけど」
「スタンピーダーズの“スウィート・シティ・ウーマン”です」
「日本で聴いてもピンとこないんだよなあ」
とまあ、こんなやりとり。
そして、
フィフス・ディメンションは
そういう類のキャッチーさで耳をとらえる存在としては
トップ・リストにはいる。
オールディーズ・チャンネルから
ローラ・ニーロの声が流れることは
絶対にないと断言出来るが(カレッジラジオならまだしも)、
ローラ・ニーロの曲は聴くことが出来る。
そしてそれはたいてい
フィフス・ディメンションだ。(松永良平)