松永良平 / 20世紀グレーテスト・ヒッツ
今年の営業も残すところあとわずか。
当ブログで
ぼくの出番も本年はこれが最後となる。
というわけで、というか、
自分でも紹介したつもりになっていたのだが、
自分の本のことを
まだここで書いていなかった。
とは言え、
内容のことを書くのはおこがましい。
なので表紙のことを書こうと思う。
ぼくはずっと
さそうあきらさんのファンだった。
京都精華大学の漫画学部で
授業を担当していらっしゃる関係で
春先は非常に忙しくされているところを
無理を聞いていただいた。
中身にも表紙と関連したイラストのページを
設ける予定であったので
無理の二重押しをしたようなものであった。
下北沢の喫茶店でお会いしたとき、
ぼくはほとんど口も聞けず、
「おいおい、ほんとにこの男のインタビュー本でいいのか」と
さそうさんは思われたかもしれない。
結果的にご快諾をいただいてからは、
何を話したのかよく覚えていない。
ああ、もっと
映画になった作品はもちろん、
「虫ムシタマガワ」も
「俺たちに明日はないっす」も
「お気に召すまま」も
いかにすばらしい作品であるか
熱弁をふるっておけばよかった。
しどろもどろになりつつも、
もし、この本の続篇があるのだとしたら、
是非第一回に出てください、
というようなことを言った記憶がある。
その約束、
いつになるかわからないけれど、
まだ生きていると信じたい。（松永良平）
