The Polynesians ポリネシアンズ/ Beautiful Hawaii
ポリネシアンズのレコードは、クラウン・レーベルにいっぱいある。
クラウンはいかにも廉価盤的な体裁のジャケットが多く、裏を返すとそれまでに発売されたアイテムのリストがただ単に並んでいるだけ。素っ気ないことこの上ない。
そんなこともあって手に取ることをついためらってしまうのだが、ポリネシアンンズのこのアルバムには、まいった。とてもい。
ギター、スチール、ベース、ヴィヴラフォンなどのスモール・コンボで、スインギーにハワイアンを演奏している。
それもそのはず、早くからハワイを出てロサンジェルスのハワイアン・レストランを拠点に、活動を続けたバンド。早くいわば本土のアメリカ人向けに、ソフィティケーションしたハワイアンをお手の物にしたバンドなのだ。
百戦錬磨のライヴバンドだったのだろう。
日頃の演奏をそのままレコードにおさめたのものと思う。大胆なギミックはない。しかしとても身に付いたサウンドが聞こえてくる。(大江田信)