John Stewart ジョン・スチュワート / Lonesome Picker Rides Again
通勤途中に読んでいたスポーツ新聞で
ジョン・スチュワートが亡くなったことを知った。
享年68歳。
キングストン・トリオや
70年代の彼の活動をリアルタイムで知らない世代であるぼくは
その名前をモンキーズのヒット曲
「デイドリーム・ビリーバー」で知った。
90年代前半ぐらいまで、
この曲をボイス&ハートの作曲だと
間違って覚えていたひとも多かったような気がする。
ぼくがその勘違いをしないで済んだのは
忌野清志郎がやっていた覆面バンド、タイマーズで
この曲をカヴァーしたシングルを買っていたからだった。
「デイドリーム・ビリーバー」は
日本では最初は「朝がねむいよ」という邦題だったと聞く。
シングルカットされたときも
「デイドリーム」と短縮されたタイトルになっていた。
ずいぶん後になるまで
この曲は「デイドリーム・ビリーバー」ではなかったのだ。
ジョン・スチュワートの作者版が入っているレコードも
若いころに結構探した記憶がある。
きっとこれに入っているだろうと予測していた
「ウィラード」という白いジャケのアルバムには
この曲は未収録で、
モンキーズのイメージとは遠い印象の
このアルバムでようやく見つけることができた。
そのときの拍子抜けしたような
ほっとしたような感覚を
訃報に触れて
今日少し思い出した。(松永良平)