Edgar Winter エドガー・ウィンター / Edgar Winter Album, The

Hi-Fi-Record2008-02-24

ラリー・レヴァンと共にNYハウスの仕掛人として知られるトム・モールトン。シグマ・サウンド・スタジオを中心に活動し、裏方に徹する辣腕プロデューサー。
プロデュース・ワークでは主にファースト・チョイスや、B.T.エクスプレス、MFSB、グロリア・ゲイナー、ダブル・エクスポージャー(現在在庫有り!)などの仕事で知られていますが、


本日の一枚
「Edgar Winter エドガー・ウィンター / Edgar Winter Album, The」(1979)も、彼のプロデュースによるもの。


ディスコといえば、ニューヨークのゲイ・カルチャーからの発祥とも言われていますが、10代の頃から足繁くアンダー・グラウンド(その方面の)なクラブに通ったトム・モールトン。
そんな彼はモデル経験も有るイケメンとのこと。そりゃあ、遊びもキマッていたはず。大学街の文化系青年な空気は皆無でしょう。


「踊るには曲が短すぎるって!」


そんな簡単な理由から、ロング・バージョンをテープを繋ぎ合わせて自作したトム・モールトン。これが、今で言う「DISCO MIX」のはじまりだとか。なんだかすごいよ、トム・モールトン。


エドガー・ウィンターの本アルバムは、初期のハウス・ガラージ・ミュージックを予感させるウニュウニュ、ムニュムニュした電子音も入っていたり、テクノなビートも垣間見えたり。シンセの使い方が妙に今っぽかったり。その先見性にびっくり。


一昨年に彼が携わった諸作を集めたコンピレーション・アルバムが、SOUL JAZZ RECORDから出ていますが、それにはエドガー・ウィンターは収録されていない。試聴曲にしている「Make It Last」や「It Tool Your Love To Bring Me Out」なんか、収録される以上に、別で12インチ・リイシューを出しても良いくらいカッコイイ曲なのになぁ。(藤瀬俊)


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