Stan Getz スタン・ゲッツ / Marrakesh Express

Hi-Fi-Record2008-02-26

アメリカ買付で車に乗っていて
オールディーズやクラシック・ロックのラジオを聴く。


前にも書いたかもしれないが、
クリアチャンネルという企業による
FMラジオ局の買収がアメリカでは進んでいて、
基本的にどの局でも
どの州でも
かかる曲は似たり寄ったり。


一日中ラジオからは音楽が流れているという事実は
素晴らしいことだと思うが、
実は同じ曲が一日に何度も流れているのだ。


CSNなら
「青い瞳のジュディ」。
あの長い組曲
はしょらずに流すのはいいのだが、
もう聴き飽きました(ラジオでは)。


オールディーズを流す局でも、
同じアーティストでも、
ちょっと違った曲で攻めてくるときがあり、
そのときは独立系でがんばっている局なんだなとすぐわかる。


そういう局は
CSNなら「マラケッシュ・エクスプレス」なのだ。
ラジオでこの曲を聴くと
しばらくの間、なかなかヒップな選曲にありつける。


メジャーの中のオルタナなのだ。


ぼくはとても機嫌がよくなる。


スタン・ゲッツの選曲なのか
プロデューサーのジョージ・マーティンのチョイスなのか
わからないけど、
このサックス奏者にも
メジャーの中のオルタナを感じることがある。


マイルス・デイヴィスと全然違うやり方で
しかも、ジャズファンにはあまり評価されないやり方で
今日的なジャズということを
考えていたのかもしれない。(松永良平


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