Percy Faith パーシー・フェイス / Disco Party
ポップス・オーケストラにおける70年代のディスコ〜16ビート作品。
この一曲となるとカラヴェリの「Begin The Beguine」だろうか。
最もすっきりと気持ちがいいアルバムは、フランク・プウルセルの「Cole Porter Story」。
最も熱っぽくダイナミックなアルバムは、パーシー・フェイスのこの「Disco Party」だと思う。
ポップス・オーケストラにとって70年代のディスコ〜16ビートへの対応は結構なテーマだったようで、英米のどのオーケストラも一度はそうしたオーケスレーションを試みるし、思いのほか長い期間にわたって16ビートにこだわってしまった例も見受ける。
なにしろ16ビートだと、ストリングスがよく伸びて綺麗に響く。これが気持ちいい。
このアルバムの白眉は終曲の「ハヴァ・ナギラ」。
怒濤のように襲いかかるリズムとブラス、そしてストリングス。
同時期のパーシー・フェイスは、ハリウッドでレコーディングしている。おそらくロック系のスタジオ・ミュージシャンがドラムを叩いているに違いない。
76年に亡くなる前年の作品だ。年齢を重ねるにつれてサウンドが若くなるパーシー・フェイス。
それを最も良く語っているアルバムでもある。(大江田信)