Carole King キャロル・キング / One To One

Hi-Fi-Record2008-03-17

キャロル・キングを見ることは
まだ出来ていない。


こないだのときは
ちょうど買付けの日程と重なってしまい、
物理的に不可能だった。


その17年前の初来日のとき
自分が何をしていたのか
まるで思い出せない。


90年の3月だというから、
ちょうど大学の3年目が終わるころ。


この大学3年の秋、
生まれて初めてアメリカに行った。
行く先はニューヨークで
目的はローリング・ストーンズのコンサートだった。


そして、
浮かれすぎたぼくの
この年の取得単位はゼロだった。


落ちこんでいたわけでもなかったはずだが、
キャロル・キングはスルーした。


まだ、心の痛みを
痛いとも思わずにいた年頃で
それほど必要に思えなかったのだろうか。


キャロル・キングという人の存在を初めて知ったのは
「つづれおり」ではなくて、
この「ワン・トゥ・ワン」だった。


当時読んでいた「ミュージックライフ」に
レビューが出ていたのだ。


「ワン・トゥ・ワン」から
もう一度始めたら、
ぼくも今度こそキャロル・キング
見ることが出来るかもしれない。(松永良平


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