Karen Alexander カレン・アレキサンダー / Isn’t It Always Love
スイング・ジャズを、見事に自分流の色の世界に染め直して繰り広げた「Brown Shoes」が抜群。
コメントに書かれた70年代版フェイ・ロブスキーという比喩は、実に正解。その魔法のかけ方が、フェイ・ロブスキーに似て、とてもキュートなのだ。
こんなにジャズを自分のものにして、そしてこんなに楽しげにはしゃいでみせることが出来るなんて。
なにしろ全曲が自作。ジャズを知りながら、ジャズからビミョーに飛び出している。少しでもジャズを知る耳には、そのビミョーさが、とっても面白いのだ。
彼女のような音楽を入り口にジャズに入っていったら、楽しいだろうなあと思う。
ジャズの森をさまよいながら、いつか帰っていく音楽に、 カレン・アレキサンダーの音楽を持っている。
カレン・アレキサンダーから始まる音楽の連鎖反応。
どんな道筋になることだろう?(大江田信)