Godfrey Daniel ゴッドフリー・ダニエル / Take A Sad Song

Hi-Fi-Record2008-05-18

僕がまだハイファイのお客さんだった頃、このアルバムを松永さんに薦められた。
その場で興奮して購入した後、このアルバムを見かけるたびに購入した。こういうリザーブ、滅多にしないけれど。


それには理由がある。
ズバリ、「モテるんじゃないか!?」という勘違い(という名の願望)!


その勘違い(期待)は、昔働いていた某ライヴ・バー&レストランで起きた。ライブ前や1部から2部までの間、ライブ後のBGM担当のDJをやっていた時に、お気に入りの
Godfrey Daniel「Hey Judeドゥーワップ・バージョン)」をプレイ。すると・・・


「これ誰ですか?」 とても綺麗な女性だった。


「テープかなんかに録音してお渡し・・・(当時、家にあったのはCDR作れないMacG3)」ということで僕の連絡先を教えた。しかし、案の定というか連絡はこず。「鳴らない電話」(エヴァンゲリオン)×「よくある話、退屈な話」(夏木マリ)。反省すべきは「先に女性の連絡先を尋ねるべきであった!」のこれ一点か。


当時はゴスペラーズラグフェアーといった大学サークル系の男性コーラス・グループが流行っていた。その恩恵を思わぬカタチで受けた僕は「こういった60's〜70'sの名曲をオールディーズにカヴァーをしたものが今イケてるのでは!?」という考えに至り、スケベ心に火がついてテンプルトン・ツインズ「ハートに火をつけて(ドアーズ)」が入ってるアルバムをゴッドフリー・ダニエル同様に見かけたら買っていた。


「今度は曲をきかれたその場で渡せばいい! フフフ…」。そんな思いのまま時は過ぎ(哀)、現在家にあるのは1枚だけ。リザーブは誕生日プレゼントなどで友人にあげてしまった。


「Godfrey Daniel ゴッドフリー・ダニエル / Take A Sad Song」は、上に挙げた「Hey Judeドゥーワップ・バージョン)」にはじまり、青春の終わりを告げるかのような、ポップス好きは号泣してしまうであろう「Hey Jude(60'sビルド・ポップ・バージョン)」で終わる。この曲の後にかけるならザ・キング・トーンズ「ラストダンスはヘイ・ジュード」だろうか。ラストの「Hey Jude」の余韻に浸りながら、うっかり僕の青春の一枚になってしまった本作のジャケットを眺めていると、イタイ思い出がたくさん脳裏に甦ってくる。


それにしても、やはり連絡先は教えるより尋ねた方がいいですね。ゴッドフリー・ダニエルから得た教訓でした。
ん? ちょっと待てよ…遡ると松永さんから得た教訓!? この間怒られたばかりなのに(別件)!w


(藤瀬俊)


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