We Five ウィー・ファイブ / You Were On My Mind

Hi-Fi-Record2008-06-26

ウィー・ファイヴは、メンバーのジェリー・バーガムとマイケル・スチュワートのふたりが仲間を巻き込みながら始めたフォーク・グループが、スタートだった。マイケルはジョン・スチュワートの弟で、おそらくキングストン・トリオに加入した兄の関係から、レコード・デビューに至ったのだろう。マネージャーは、キングストン・トリオと同じフランク・ワーバーだった。
 その後、マイケル・スチュワートはウィー・ファイヴを早々に抜けて、ウエストを結成。2枚のアルバムを発表した後には、プロデューサーに転じている。



 彼らの代表的なヒットは、全米チャート3位まで上昇した「ユー・ワー・オン・マイ・マインド」。
 イアンとシルヴィアのイアン・タイソンが書いた作品だ。今でもアメリカを車で走っているとオールディーズ・ラジオでよくかかる。
 フォークの香りを強く残すフォーク・ロックといった趣で、それが耳につらいと感じる人もいるに違いない。リードを取る女性のベヴァリー・ビヴェン(のちにジェリーの奥さんとなる)のヴォーカルが、トゥーマッチに健康的だし、ちょっとキーが高すぎて、キンキンするのも確かだ。ただし、このあたりのサウンドの感じが決して嫌いじゃないぼくは、ラジオから流れるたびに思わず聞き耳を立てることになる。



 中学校の頃に教室に必ずいた、利発でクラスをまとめる女の子。そんな感じのキャラが匂うベヴァリー。確かにそういう娘を、ボクは嫌いではありませんでした。(大江田信)