Dirty Dozen Brass Band ダーティ・ダズン・ブラス・バンド / Mardi

Hi-Fi-Record2008-07-13

ここ最近、ニヤニヤしながら渋谷からの帰り道を歩いている。
センター街では、サミットのこともあってか職務質問も。


にやけながら歩いているのは、もちろん理由があって(なかったらそれこそ怖いですが)。
それは、伊集院光さんがパーソナリティを務める「月曜ジャンク・深夜の馬鹿力」というラジオ番組を聴いているから。


ご存じの方も多いことでしょう。かの小林信彦さんも御贔屓の番組である。
急に吹き出してしまう部分が多いこともあって、街中では禁じようと思っている。白い目で見られたのは一度や二度ではなかった。「何かのプレイ?」と思うほど、笑いをこらえるのに興奮もしたけれど。


「今週の"あるある"のコーナー」のオープニング・テーマは、あの問題になったTV番組「あるある大辞典」のオープニング・テーマである、BLACK BOTTOM BRASS BAND「ストロベリー・ダンス・アワー」。


僕は以前働いていたお店で彼らのライブを観たこともあって、生で聴くニューオリンズ・スタイルのブラス・バンドは、自分の内臓が振動しているのがわかるほどのド迫力。「鼓膜って意外と丈夫なんだな」と思ったものだった。


「今週の"あるある"のコーナー」が始まるとき、昔の記憶も同時に甦る。それがなんだかムズ痒くて。で、このコーナーの読者投稿は「痒いところに手が届く」、いや、「痒いところを床でこする」みたいな、なんかそんな感じで、内臓が弱い人も背中に手が届かない人も安心の寛容な笑いがある。クソもミソもある。たとえクソみたいなネタでも伊集院氏の脊髄反射の返しでキラリと輝く笑いへと変わる。にぶく光る割合が高いのがミソ。


Dirty Dozen Brass Band(ダーティ・ダズン・ブラス・バンド)は、先に挙げたBLACK BOTTOM BRASS BANDのようなパーティ・ブラス・バンドの親玉。
本日の一枚「Mardi Gras In Montreux」は、鮮烈なセカンド・ラインのリズムと腹に響くスーザフォンの重低音を体感できるライブ・アルバム。煮えたぎったドロドロの濃いガンボ・スープとキンと冷えたビール。それがあればなお良し。


深夜の馬鹿力」にはやっぱりカップ・ヌードル。"ジャンク"・フードで決まり。お後がよろしいようで。


(藤瀬俊)


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