Repertoire Concert Jazz Band, Concert Jazz Choir And Band / Hal

Hi-Fi-Record2008-08-03

日韓の有事ってあるんでしょうか。昨今の竹島騒動を見ていて、もしあるんだったら僕なんかのところには速達で「赤紙」が届くことでしょう。「給食当番ニ任命ス」だったりして(最近3kg痩せました、嬉しい)。


とあるニュース・サイトにて、自衛隊の演奏する刑事ドラマのタイトル曲をメドレーで演奏する映像を見つけた。


Youtubeで「自衛隊 刑事ドラマ」で検索して下さい。日々鍛えられた体ゆえか、キビキビと切れ味のあるシャープな演奏でなかなか格好いい。


こういった軍(自衛隊は正式には"軍隊"ではありませんが)の隊員が演奏した"軍モノ"のレコードが、アメリカでは50、60、70年代に陸海空軍それぞれビッグバンド編成で録音した作品がリリースされている。中にはサミー・デイビスJr.やサラ・ヴォーンなど大物ゲストを招いて流行歌を演奏した作品もあったり、実験音楽風の作品まであったりして興味深い作品が多い。


"軍モノ"のほかには"学校モノ"も面白い。これもまた"軍モノ"と同じ時代にリリースされた作品が多く、最近リイシューされたテキサス州はカシミア高校のKASHMERE STAGE BANDなどのディープ・ファンクな逸品から、ジャズ、コーラス、実験音楽まで良作がたくさんある。


良作もあれば当然駄作もあるわけで。この手のレコードを見かけては少しずつ買っていたけれど、あたるも八卦、あたらぬも八卦。霊感ヤマ勘とんちんかん。ためしてみないとわかりません。なので、頭上には爆撃機、足下には数多の地雷のあるこの険しい塩化ビニル道はあんまり奨められませんが、本日の一枚


Repertoire Concert Jazz Band, Concert Jazz Choir And Band / Hall High School Presents : Pops And All That Jazz ‘73


は、良いレコード。コネチカット州の高校の、ハイスクール・ジャズ・バンドによる作品。ジャズ・ファンクに溌剌としたコーラス曲まで幅広く質も高い。この手のレコードはモラトリアムよろしく大学生の演奏したものが特に多くリリースされているけれど、道を少しばかり歩いたがために沢山被弾した傷だらけの僕にいわせると、高校生の演奏したものを選ぶのが一番ベターかも。なぜならば、カシミア高校しかり、難しく考えず"若さ"という勢いのみで演奏してくれているから。「Big Mama Cass」の怒濤のグルーヴ! 聴いてみて下さい。


高校生が背伸びしてシブいオトナを気取ったようなジャケットのアートワークも素敵。この気分、まさに「TAHT JAZZ」。※写真じゃちょっとわからないと思いますが、紫色の下地に「THAT JAZZ」という白い文字が羅列されています。(藤瀬俊)



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