l Lopaka アル・ロパカ / Live ! At The Hale Ho
60年代ハワイアンの大スター、ドン・ホーが経営するクラブで収録されたライヴ。レーベルもドン・ホーが運営するもの。アーチストももちろんドン・ホーのマネージメントによるもの。
そうなると音楽もドン・ホー的なものかなと想像されるだろうか、まったくその通りなのだ。
気楽でハッピーでイージー・ゴーイングな感じ。
どうもそれが苦手だなと思っていたのだが、50年代から60年代にかけてのハワイアンの歴史が体の中に入ってくるにつれて、とても親しみを持って馴染めるようになって来た。
ハワイという場所だからこそのエンターテイメントのありようが、なんとなく飲み込めて来た。
ドン・ホーという人の音楽の中に、ハワイ的なるものがあることが自然に分って来たのかもしれない。
屈託の無い大きさとか、おおらかな悲しみとか、なめらかな質感とか。
そうして馴染んで来た耳には、このアル・ロパカの音楽は、親しみ深い。
若くて茶目っ気があって、野心もある。
お客さんにサービスをしたいという心がけにも、意気がある。それがいい。(大江田信)