Frank Chacksfield / Evening In Rome

Hi-Fi-Record2008-08-22

ローマのイヴニングは残念ながら未体験。
だから、アメリカのイヴニングの話を。


アメリカにいるとき、
とりわけ夏の時期にいつも思うのは
イヴニングという時間帯の不思議さだ。


日本ではなかなか意識しずらいだろうが、
アメリカの日暮れは遅い。


とくに6月から8月にかけては、
夕方6時なんて、まだ陽がかんかん。
夜8時をすぎてもなかなか暗くなりきらない。


実は、
その時間帯こそがイヴニングである。
陽が暮れきるとナイトが訪れる。


イヴニング(Evening)という言葉に含まれる
イーヴン(Even)が持つ「まだなお」とか、
そういう意味合いが入っているのかもしれない。


まだ夜じゃない。


それは勝手な自説ですが。
語源をご存知の方、お知らせください。


イヴニングになると、
個人経営の店はだいたい閉まる。
レコード屋であっても、
6時閉店は決して珍しいことではない。


これからモーテルまで何時間か走らなくてはいけないぼくたちを尻目に
店じまいをする店主たちの姿を
うらめしく眺めることは数知れないのだった。(松永良平


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