Della Reese デラ・リース / Della Della Cha Cha Cha
試聴サンプルの一曲は「二人でお茶を」。
この曲は、曲が先に出来てあとからメロディを付けられたもの。俗に言う曲先(きょくせん)ってヤツだ。
1924年のこと。作詞家のアーヴィング・シーザーのところに、作曲者のヴィンセント・ユーマンスがやってきて、出来たばっかりのメロディに詩を書いてくれと依頼した。そして、5分足らずで書き上げた。とりあえずのつもりだったのだが、書き改める事は無かったとシーザーが語っているという。
詞が先に書かれる場合を詞先(しせん)という。
バート・バカラックとハル・デヴィッドの作品は、どうだったのだろうなあとよく思う。
詞先であのメロディが書けるのか。それとも曲先のメロに、あの歌詞をはめ込んだのか。
どなたか真実をご存知の方はおられないものだろうか。
デラ・リースの「二人でお茶を」が、チャチャチャになっているのは、1958年にトミー・ドーシーがチャチャチャ化してリバイヴァル・ヒットさせたという伏線が有るから。デラ・リース盤は、1960年のリリース。楽しげにお茶を飲む男女の姿が、ほの見える。(大江田信)