Della Reese デラ・リース / Della Della Cha Cha Cha

Hi-Fi-Record2008-10-18

 試聴サンプルの一曲は「二人でお茶を」。
 この曲は、曲が先に出来てあとからメロディを付けられたもの。俗に言う曲先(きょくせん)ってヤツだ。


 1924年のこと。作詞家のアーヴィング・シーザーのところに、作曲者のヴィンセント・ユーマンスがやってきて、出来たばっかりのメロディに詩を書いてくれと依頼した。そして、5分足らずで書き上げた。とりあえずのつもりだったのだが、書き改める事は無かったとシーザーが語っているという。


 詞が先に書かれる場合を詞先(しせん)という。


 バート・バカラックとハル・デヴィッドの作品は、どうだったのだろうなあとよく思う。
 詞先であのメロディが書けるのか。それとも曲先のメロに、あの歌詞をはめ込んだのか。
 どなたか真実をご存知の方はおられないものだろうか。


 デラ・リースの「二人でお茶を」が、チャチャチャになっているのは、1958年にトミー・ドーシーがチャチャチャ化してリバイヴァル・ヒットさせたという伏線が有るから。デラ・リース盤は、1960年のリリース。楽しげにお茶を飲む男女の姿が、ほの見える。(大江田信)

 

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