David Rose And His Orchestra デヴィッド・ローズ / Concert With A

Hi-Fi-Record2008-10-26

昔「あしながおじさん」になりたい、と思ったことがある。


ようは、金にものを言わせたかったりするのかもしれないけれど、それ以上に未だに"無償の愛"みたいな善を信じてはいる。世の中ギヴ&テイクだけじゃ、なんだか寂しい。ボランティアは苦手だけれど。


我が家では、日曜夜8時は家族揃って「ハウス食品ー世界の名作劇場」と決まっていた。「サザエさん」はその前の"ならし"のようなもので、最近のはどうか知らないけれど「サザエさん」は我が家の"恐るべき子供たち"(笑)には退屈というか、ヌルすぎた。"カツオってサイアク"と思ったのを覚えている。ちなみに、僕の兄弟は思春期に皆グレちゃいました。ここ、笑うところですヨ。


僕には4歳になる姪っ子がいる。姉の娘だ。
あの子が「私のあしながおじさん」の主人公ジュディと同じ年齢になるまで、残り10年。どげんかせんといかん、ってやつです。
幸い今のところ姪っ子は僕になついてくれている、っていうか、アレ? もしかして顔バレ! 後ろ姿のみを面影に残した"あしながおじさん"にはなれそうにない。足も別段ながく…。


※念のためウィキペディアをチェックしてみました。この「私のあしながおじさん」の登場人物の人間関係ってフクザツなんですねぇ。いろいろ勘違いというか、あしながおじさんとジュディに血の繋がりがないなんて。しかも、あしながおじさんと主人公が結ばれるという肝心のストーリーをド忘れしてました。という訳で、まだ頑張ればなれちゃうかも「あしながおじさん」。あと、ストーリーを覚えていた方は、本文の最初の一行で僕のことを「ロリコン」と呼ぶのはやめてくださいw。


"ストリングスの魔術師"と謳われるデヴィッド・ローズ。彼には孫娘がいる。


彼女の名前は、サマンサ・ジェイムス。
いわゆる"セレブ"な孫娘。昨年アルバムをリリースしていて、ジャンルで言うなら"乙女ハウス"ってところでしょうか。ファースト・アルバムにして、スティングやチャカ・カーンの諸作を手掛けたプロデューサー、セバスチャン・アロチャ・モートンを起用。日本盤も出ていてAmazonでも買える。
孫のためならエンヤコラ、とデヴィッド・ローズおじいちゃんが張り切って根回ししたのかわからないけれど、ビルボードのダンス・チャートで1位をめでたく獲得。おじいちゃんに言わせるなら"愛でたい"ですな。


本日の一枚は


David Rose And His Orchestra デヴィッド・ローズ / Concert With A Beat


"あしなが"ならぬ"あしばや"で流麗なストリングスを堪能できる一枚。クラシックを大胆に楽しくアレンジした本作は、僕の"クラシック"「ハウス食品ー世界の名作劇場」の音楽にもピッタリ。


(藤瀬俊)


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