David Rose デヴィッド・ローズ / Quick, Before It Melts

Hi-Fi-Record2008-10-28

わたくしごとですが、
本日で40歳になりました。


申年、さそり座、B型と
何となく面倒くさい星回りながら
なんとか無事に40歳。


おめでとうございます、
ありがとうございます、
と自作自演もほどほどに
本日のお題へと。


デヴィッド・ローズの孫娘が
現在、芸能活動をしているという話を
2日前に藤瀬選手が書いている。


祖父の七光り、
あるいは業界的なプッシュがあったのではないかと
推察をしているのだが、
祖父ローズは90年に没しているので
そこまで暗然たる権力があったのかどうか。


ただ、それはそれとして
彼女が祖父のことを音楽家として
どう意識しているのかは興味がある。


「ホリデイ・フォー・ストリングス」という
20世紀イージーリスニング史上に残る名曲を書き、
自身でも生涯に何度も吹き込み直した
ストリングスの魔術師。


出身は英国で
40年代にアメリカに活動の拠点を移し、
「ストリッパー」などのヒット曲を出す一方で
映画音楽の分野でも精力的に作品を残した。


彼の魅力のキモは
弦のアレンジはもとより
キュートな自作曲で、
一見まじめそうな内容のアルバムのそこかしこに
紛れ込んだそれらの楽曲には
彼の非凡ないたずら心がきらきらと光っている。


晩年はイギリスに帰り、
故郷でも作品を制作しているが、
まだその全貌はまったくつかみきれていない。


だから、
最近はローズの作品で見たことがないものは
積極的に買い付けするようにしている。


この「南極ピンク作戦」という映画のサントラなんて
孫が見たら顔を紅くしそうなものだが、
しっかりと優雅でヒップなスコアを用意している。


このセンスの一部分でも
受け継がれていたら楽しいんだがなと思うのだが。(松永良平


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