Pete Drake ピート・ドレイク / Forever

Hi-Fi-Record2009-01-18

本日は本ブログではおそらく誰も知りたくないような格闘技の話を少し。


ずばり「長島☆自演乙☆雄一郎」選手を応援したい。


きたる2月23日、K1-MAXの日本代表決定トーナメントに参戦する長島選手は生粋のアニメオタクにして2ちゃんねらー。しかも美少女アニメ好きというから僕なんかもう頭があがりません。生半可な知識で"アニメ好き"とか公言してスイマセン。しかしこの長島選手、昨年末までは、ネット上だけで話題だったけれども、ついに地上波に登場することになった。


知らないという方は、どうぞ長島選手のブログにアクセスを! 思わずコーヒー吹いた貴方、一応戦績はデビュー後11戦11勝無敗。試合の動画を見てもヤケにハード・バンチャーで強いんです。


それでも「冗談でしょ?」という高いメディアリテラシーをお持ちの方はK-1公式サイトもご覧下さい。
いきなりズバッと、「MAXがオタクの国へ…。"自演乙"ワールド爆発!」という見出し。今大会の主役は小比類巻選手じゃなくて、長島☆自演乙☆雄一郎選手だと確信しました。


ちなみに先日見た「朝ズバ」でのK1-MAXの宣伝では、司会のみのもんたさんがコスプレ姿の長島選手を華麗にスルー。そして夕方のニュースでは長島選手を「変わった選手が…」とはじめに取り上げながらも後半「大阪は日本橋、東京の秋葉原というオタクの聖地であり日本を代表する電器街も昨今不況で苦しんでいる」という社会派ニュースに切り替わった。巧いというか、ムチャクチャというか。


Youtubeニコニコ動画では、長島選手のコスプレでの入場シーンが観れる。その筋のファンにはお馴染みの人気キャラに扮した彼は、「乙! 乙!」という歓声と可愛いアニソンが流れる中、ダンスダンスダンス、でカオスw。


長島選手のコスプレの中には昨年音楽界を賑わせたヴォーカロイド、"初音ミク"がある。ご存じの方が多いと思いますので説明はしませんが、昨年はPerfumeしかり、"ロボ声"ことヴォコーダーを使用した血が半分通って半分通ってないような声色にプラスティックなエレクトロ・ミュージックを掛け合わせた、まさにcapsuleというか"中田ヤスタカ現象"な歌が流行した。


そういえばヴォコーダーというか虫声的変声ボイスが最初にお茶の間で話題になったのは「オラは死んじまっただぁ〜」ことザ・フォーク・クルセイダース「帰ってきたヨッパライ」でしたっけ。ヴォコーダーの先駆けといえば、輸入ものではハービー・ハンコックの「I Thought It Was You」(最高)。この「I Thought It Was You」を収録したアルバム「Sunlight」が在庫にあったので、今日のブログはこれにしよう、と思ったら先程売れてしまいました。なので、こちらを


Pete Drake ピート・ドレイク / Forever
ヴォコーダーの元祖ともいうべき特殊なエフェクトを駆使して、つくりだした喋るスティールギター。これぞ過去から来た未来の音楽! ナッシュヴィル産のムーディーなコーラスや、たゆたうリズムの上を、表面張力にして浮かんでいるような独特の世界です。「I'm Just A Guitar」に漂うロボットのひとりごとのような感覚はただごとではありません。」


いやはや、この解説カンペキだと思います。「表面張力にして浮かんでいるような」「ロボットのひとりごとのような感覚」、ここら辺のコンビネーションに僕はノックアウトされますが、皆様はいかがでしょうか? 長島選手のコスプレ入場もピート・ドレイクの本作も"ただごとではありません"よ。


(藤瀬俊)


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