Booker T. Jones ブッカー・T・ジョーンズ / I Want You
今日、通勤電車の中で、週刊紙の中刷りをチロチロ眺めていると、小学校高学年の少年らのこんな会話が聞こえてきた。
「おい、最近アニメって見てるか?」
「あんまし。ワン・ピースとかソウルイーターとか。」
「ウチのオヤジが、めちゃめちゃ見てるよ、夜中。フィギュア集めてるしこえ〜よ。」
一同「きめぇ〜!」
「でも、アレじゃなかった? そうそう、元スケーター。」
「なんか微妙だけどね。あぁ、"レコード"ってあるじゃん。あのデカイやつ。それも買ってたよ。」
「へぇ〜…。」
一同沈黙。
宝島世代はもちろん、マガジンハウスはrelax世代も、10代の子供がいても何らおかしくはない今日この頃。"アナログ・レコード"のことを今の子供がどう思っているのかが、気になる。「へぇ〜」のあとの沈黙の意味を掬い上げた結果がだいたい「で?」みたいなオチだとわかってもいるのだけど。
大学に務める友人によると、今の大学生も気になるものはとりあえずデータで欲しがるらしいから、パッケージの、モノとしての全体の美、なんてなかなか通じないと思うと寂しい。モノ・マガジン片手に、"捨て獅子(ステレオ)"ことモノを容赦なく切り捨てることのできるニュータイプな人間を一喝したい。返り討ちにあってもいいから。
一方、アメリカでは最近若いミュージシャンがアナログで自分の作品をリリースしている。しかも中に同内容の「CD」を入れて。アナログならではのパッケージを楽しんで、中身もi-Tuneに即入れられる。気が利いてるし、みんなハッピー。日本でもこういう形態でのリリースを是非やって欲しい。でも、ムリだろうなぁ。
とにかくアナログな趣向、というだけですぐに「懐古主義」みたいな言い方はノンノン。買っている側はそんな気持ち少しもないことにいい加減気付いて欲しい。
Booker T. Jones ブッカー・T・ジョーンズ / I Want You
こういうジャケットって、でっかくないと意味なくない? インパクト&エロ格好良さ半減でしょ?
で、また音楽の内容に触れられなくってスイマセ…
おっと! 「エモーションズ「Best of My Love」みたいな「Power In Your Love」最高!」
エモーションズ「Best of My Love」みたいなドリカムの「決戦は金曜日」最高!
よって
ドリカムの「決戦は金曜日」みたいな「Power In Your Love」最高!
とも言えますよね。おそまつさまでした。
(藤瀬俊)