Richard Groove Holmes リチャード・グルーヴ・ホルムズ / X-77

Hi-Fi-Record2009-03-01

吾妻光良&スウィンギン・バッパーズに
「誰がマンボに“ウッ!!”をつけた」という名曲がある。


その疑問、
けだし名言。


調べてみたら、
過去にもこの曲について書いているブログがあって
よく見たらぼくでした。


オーノー!
発想の素がおんなじじゃん!
まあ、自分だから当然か。


でも今回は違う方に話は転ぶ。


マンボに“ウッ!!”をつけたやつの責任も追及すべきだが、
今日は
サラダに“ア”をつけたやつのことを考えてみる。


アメリカに買付に行き始めたころ
食事を頼むときに
実は結構難儀したのがサラダ。


「あー、サラーダ」
「うー、サラダー?」
「えー、サーラダ!」


何度言っても相手の顔には巨大なクエスチョンマーク
全然通じない。


身振り手振りを加えて説明するうちに
何とか通じたらしい。


「おー、サラドね」


そんな感じで
店員もようやく合点がいった顔をする。
そういう経験がたびたび続いた。


あるとき
この件について
大江田さんとしみじみ顔を見合わせたことがある。


「見てくださいよ、このメニュー。
 サラダは“Salad”じゃないですか。
 “a”がないんですよ」


「えー! じゃあ誰か日本人が
 勝手に“ア”をくっつけて“サラダ”にしちゃったってこと?」


語尾の“ア”の呪縛のせいで、
ぼくたち日本人はうまくサラダが頼めない。


正確な発音は
語尾の“ド”がほとんど聞こえないくらい。
“サラ”と力強くいって
“ド”を自信なく小さな声にすれば
まず100%通じます。


これでグルーヴ・ホルムズがオルガンでカヴァーした
「ポーク・サラダ・アニー」をリクエストしたいときでも
もう安心?(松永良平


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