Rosey ロージー / The Old Fashioned Way

Hi-Fi-Record2009-03-06

買付から帰ってきました。


まず、いきなりですが、
昨日の大江田さんのブログについて、
ちょっとだけ訂正を。


吉野家には
日本でもときどき行きます。


はい、この件終わり〜。


では今日の本題。


このところ、
2000年代に発売されたアナログで
日本に紹介されていないアイテム、
あるいは、
輸入されていても数が少なく
熱心なファンの間のみでしか流通しなかったようなアイテムを
積極的に買付している。


おかげで
【ROCK】のコーナーを見るのが俄然楽しくなった。
シンガー・ソングライターのレア盤が見つからなくても、
2000年代の誰も知らないドキドキ盤が見つかれば
実はその何倍も楽しいことを知ってしまった。


美貌のブロンド娘ロージー
とびきりいかした自作のジャズブルースを歌うこのアルバムを
見つけたときもすごくドキドキした。


2006年の発売で
この美しいジャケで
この素晴らしい内容。


どうしてぼくは知らないんだろう?
ノラ・ジョーンズなんかと一緒に
日本に紹介されていてもいいのに。


どうやらこれは
彼女の地元LAで
ひそかに制作されたアナログ・レコード。


小さなレーベルからの発売だったため、
日本のバイヤーたちのアンテナにあまり引っかからなかったらしい。


実は2000年代の初め、
彼女はDef Jamレーベルのバックアップを受け、
R&B路線で一度デビューを飾っている。


しかし、それが不発に終わったため、
よけいに情報網からこぼれ落ちてしまったようなのだ。


似たような経緯を持つ不遇の名盤は
70年代にも存在する。
同じことが2000年代にも起きているのだ。
そのことをもっとみんなに知ってもらいたい。


現在も彼女は活動を続けている。
オフィシャルサイトもあるようだが、
MySpaceの方がアクティヴにアップデートされているので
そちらを見ていただければ。


また、そこで初めて知ったのだが、
このアルバム「The Old Fashiooned Way」の収録曲は
一曲を除いて08年にリリースされた「Luckiest Girl」に
再収録されている。


ただし、ジャケが
ビヨンセあたりを意識した今っぽさになっていて、
アナログ盤でのはにかんだ笑顔が好きなぼくは
ちょっとだけ残念。


「おれはこっちも好きっすね」
おっと、横から藤瀬がそう言った。(松永良平


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