The Cowsills カウシルズ / We Can Fly
Yoshinoyaネタを続けます。
ビーフ・ボウルは、牛丼のアメリカ式呼び名。このビーフ・ボウルを日本でも食べさせる店があった。
看板には、Yoshinoyaと英語表記で書かれていた。丼に入れられたビーフ・ボウルこと牛丼には、先割れスプーンが添えられていたように思う。なるほど、これがアメリカ向けの方式なのかと感心したのだ。まさか、記憶違いではないと思うのだが。
場所は甲州街道沿い。八王子方向から来ると、環状八号線を過ぎて、しばらく行った左側。
大きめの広さの駐車場が用意してあって、いつでも車が停めやすかった。
アメリカで吉野家がチェーン展開を始めたとのニュースが流れた頃、その同時期に目にするようになった。
この店で食べるビール・ボウルが好きで、何回か通った。
しばらくするうちに、看板が吉野家に変わった。
フツーの吉野家になった。
これが残念で、そのうちに足が向かなくなった。
それまではわざわざ車で回り道して通っていたのだ。
カリフォルニアで久しぶりに食べるビーフ・ボウル。レコードの買い付けに行く、僕らのような業者だったら、必ずやお世話になっているはず。ロスのサンタモニカのピコ・ブールヴァード沿いの一角に、堂々たるYoshinoyaがある。口にするたびに、奇妙な懐かしさを感じるのだ。
ということで牛も知ってるカウシルズのセカンド・アルバム。
アルバムの冒頭には、すばらしい浮遊感を感じさせる「We Can Fly」。いつ聞いてもほれぼれするオープニングだ。(大江田信)