The Beach Boys ビーチ・ボーイズ / Holland

Hi-Fi-Record2009-03-15

米カリフォリニア州と佐賀県に意外な繋がりがあることをご存じだろうか?


カリフォルニア州ハワイ州と同じように日本からの移民が多く、彼らの子孫・日系人の多い州だ。


日系3世のフジ・セルゲイ・万次郎さんの祖父・富士万太郎さんも明治のはじめに佐賀からカリフォルニア州に移住した。
万次郎さんらは親子三代にわたって佐賀県の特産であるミカンやイチゴ、麦にタマネギなどの農産品をカリフォルニアの暖かい気候に合わせて、研究と品種改良を重ねた。その結果、収穫も増え事業は成功を収めた。途中、世界大戦の余波を受け、排日移民法(1924)や強制収容所などに収監されるという艱難辛苦も味わった。「私たちの事業が成功したのも佐賀県の祖父の旧友とその御子息の方々のおかげだった。」と万次郎さんは言う。


今春、万次郎さんは祖父の故郷・佐賀県へ帰る。
「「佐賀県人の歩いた後は、ぺんぺん草も生えない。(それほど商売上手、やり手である。の意)」と、言うでしょう?」万次郎さんは笑った。
昨年、万次郎さんは、"ぺんぺん草"をはじめとする作物に有害な雑草だけを除草する特殊且つ万能な除草剤を開発した。すでに世界中から問い合わせと注文が舞い込んでいるという。
「"ni-shi-ki(ニシキ)"を飾らせてもらいます(笑)。それに祖父の友人、故郷の恩人に恩返ししたい。」と万次郎さんは嬉しそうに除草剤のサンプルを箱から取り出して見せる。


万次郎さんは佐賀県から新しい産業を提案・発信したいと話す。
「例えば、コストカット・節約を念頭に"がばいばあちゃん"の派遣ビジネス。それとマカロン型のアクセサリーが流行っていましたが、それの佐賀の特産品版なんてどうでしょう。」
とにかく新しい物好きだ、という万次郎さん。妻のマリーさんは子供のように無邪気な彼を温かく見守る。万次郎さんは5年前、カリフォルニア州の名門スタンフォード大学に留学していたオランダ人のマリーさんと結婚。除草剤の研究が二人を結んだという。マリーさんは佐賀に2年滞在した後、彼女の母国オランダで「もったいない(mottainai)」を合い言葉に掲げるエコロジー運動に参加する予定だという。万次郎さんは「キミはアムステルダムでファッション・ブランド立ち上げたいって言ってたよね。まずは、このマカロンのアクセサリーを流行らせてよ!」と笑いながら彼女に手作りの野菜アクセサリーを投げ当てる。「もうっ(笑)!」と照れるマリーさんだった。


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妄想はつきませんが、ここいらで終わります。


…はい。全部作り話です!


Beach Boys, The ビーチ・ボーイズ / Holland


本盤には
「CALIFORNIA SAGA」という曲が収められている。「カリフォルニア 佐賀」。で、アルバム名が「オランダ」でしょ。


この3つを線で結ぶときれいな正三角形になります。なりますかね。
新聞風の文章にしてみましたw。


(藤瀬俊)


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