Cal Tjader カル・ジェイダー / Sounds Out Burt Bacharach

Hi-Fi-Record2009-03-22

昨日は松永さんの代打で三軒茶屋の某カフェにお呼ばれして、駆け付け一杯なDJをやってきた。


そのお店のDJブースは、なんと机と椅子があって、座りながらDJをやるスタイル。


そのカフェの空間は、なんだか木造の学校の教室を思わせる造りで、店内奥の角に陣取るDJブースはなんだか担任の先生の机に座ったような不思議な気持ちにさせる。
北国の田舎の学校の先生になったような気分を味わえるのと、お店の中全体を俯瞰できるので、たまに見知らぬお客さんと目が合うと「この曲好きなの? 通だね〜。」という妄想も可能。店員の女性も眼鏡っ子で学校気分2割増。


最近は新譜をよくかけている。普段ハイファイで音楽を聴きすぎているせいか、家では何も聴かないことが多い。だから、新譜は買ったまま聴かないで放置してしまっていたりする。そんなレコードをDJのときに「どの曲が良くて買ったんだっけ…」と針を落としながら曲を選んだりして、選ぶのに時間がかかって危うく無音状態を回避したり、僕は楽しいんだけど、いい加減怒られるかもしれないから今度から自粛しますね。


新譜をかけていたら中近東エキゾな流れになってしまったので、ついでに調子に乗って、これも最近買ったPORTSMOUTH SINFONIAのロックンロールなアルバム「20 CLASSIC ROCK CLASSICS」から、KINKSの「You Really Got To Me」のカヴァーをかけてみた。


誰もなにも言わないけれど、僕にはわかる。ハズしました、これ。


昔、ハズさないことで有名なDJの知人がいた。僕はあまりというか全然話したことないのだけど、めちゃアッパー、そんな印象の。だって、テキーラのショットをフロアで配り歩いていたし。


ハズさない彼が作ったのは、カル・ジェイダー作品だけで選曲したMIX CD!


そのMIX CDの評判は知らないけれど、「"カル・ジェイダー"ってスゲー!」と、当時カル・ジェイダーを知らなかった僕は思いました。


Cal Tjader カル・ジェイダー / Sounds Out Burt Bacharach


確かこのアルバムから3曲くらい入っていたはず。なんだかんだ言っても本作がカル・ジェイダー作品では最も人気のアルバムだと思います。
ラテンジャズ×バカラック×ヴィブラフォン×ハズさないDJ。羅列しただけでも、異様な万能感ですね、しかし。


(藤瀬俊)


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