Les Paul And Mary Ford / Hit Makers!

Hi-Fi-Record2009-03-28

今日はまず最初にお詫びから。


本日午後1時半頃より、
当店で使用しておりますサーバーの障害により
ハイファイのホームページの閲覧および
メールの送受信が出来ない状態となっておりました。


現在は問題なく復旧しておりますが、
しばらくの間、
お客様にはご迷惑をおかけしたことと思います。
大変申し訳ございませんでした。


というわけで、
あらためまして本日のブログを。


こないだ
あるライヴに出かけたときに
開演前のBGMが
レス・ポールとメリー・フォードだった。


レス・ポールのギターと
メリー・フォードの歌が織りなす音楽は
ふわふわと
ライヴハウスの中を雰囲気良く音で照らしながら
漂っていた。


おどろいたのは
曲間でレコーディング中のふたりの会話が聴こえてきたこと。
思わず耳をそば立ててしまった。


いったいどの音源をかけていたのだろう。
そのとき以来、
ひそかに気にかけて探している。


レス・ポールについて言えば、
以前のぼくは断然インスト派だった。


すなわち、
メリー・フォードが歌っている曲よりも
ギミカルで未来的な構造が際立つインスト曲を
好んで聴いていたのだ。


ところが
最近はメリー・フォードの歌が入っている方が
断然いいなという感想を持つようになっている。


甘く暖かみのある彼女のアルト・ヴォイスが、
ギターによる多重録音と改造を重ねて誕生した
音楽的なアンドロイドに血を通す。


人間は機械じゃないのよ、と彼女が歌うと
機械的なギターの音まで涙を流すように思える。


メリー・フォードと離婚後、
レス・ポール
誰かほかの女性をシンガーに立てるような真似はしなかった。


そうしてもよかったし、
エンターティナーならそうすべきだったかもしれないのに
そうしなかったという事実が
この珠玉の音源を
ときどき美しく切なく思わせる。(松永良平


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