Temperance Seven, The テンペランス・セヴン / Temperance Seven +1
先日来日したoasisのノエル・ギャラガーのブログが話題になっている。
なんでも空港で「Noel or Die」というサインを掲げていた追っかけファンがいたという。
ノエルは日本独特の英語の表現があることを指摘(和製英語とは少し違うように思いますが)したあと
「"ノエル"でよかった。死にたくねーからな。」という、見事なオチで〆ていた。
oasisといえば、やっぱり「Whatever」が人気だ。
この曲のメロディはニール・イネスの「How Sweet To Be An Idiot」のメロディを使ったもので、後にニール・イネスはラトルズで、この「Whatever」のイントロをパクリ返しているとのこと。
ギャラガー兄弟が子供の頃、テレビの子供番組でニール・イネスが「How Sweet To Be An Idiot」を歌っているのを、齧り付くように見ていたんだろう、と松永さん。
「Whatever」を収録したアルバム「モーニング・グローリー」がバカ売れしていたのは、確か僕が中2のころ。
関係ないけど中1のころに、ジョン・ボン・ジョヴィかミスター・ビッグか、で友達数人と大いにモメたことを覚えている。「ボン・ジョヴィ or ミスター・ビッグ」、どちらを選ぼうが"Die(死)"からは遠いけれど、僕は「ミスター・ビッグ」を貶すことに必死だった。
oasis熱は、上にあげたアルバム1枚だけで冷めてしまい、その後GREEN DAYやらメロコア方面に手を出すようになった。でも、全曲英語歌詞の日本のメロコア・バンドは聴く気になれなかった。「どこのだれをみて歌ってるのかわからなかったから」というと格好良さげですが、聞き取れないし意味わからないし、ということが大きいかも。"Fuckin' JAP"くらいわかるよ、馬鹿野郎!"なんちゃって。もっとも、メロコア聴いていた期間も短いのでアレですが。
ノエルかリアムかは忘れたけど、日本公演で対バンした"アジカン"ことアジアン・カンフー・ジェネレイションに楽屋で「おまえら、カンフーの使い手なの?」と訊いたそうだ。ごもっともな質問だと思う。
ちなみに、押尾学さんと矢田亜希子さんの御子息の名前は「りあむ」くんだ。ギャラガー兄弟のように正直な人間に育ったりして。
本日の一枚は、ニール・イネスのルーツであり、彼が参加したボンゾ・ドッグ・バンドのルーツ、英国のノスタルジックなリヴァイヴァル・ジャズ・バンド
Temperance Seven, The テンペランス・セヴン / Temperance Seven +1, The
1955年に結成されたこのグループ。テンペランス・セヴン→ニール・イネス→ギャラガー兄弟のように脈々と受け継がれる捻くれたパンクな精神とニヒリズム。ほんとうにイギリスらしくって、大好きです。
(藤瀬俊)