Bob Dorough ボブ・ドロウ / Just About Everything

Hi-Fi-Record2009-03-31

NY、マンハッタン、
タイムズスクエアにほど近いジャズクラブ、イリディウムでは
日曜日にボブ・ドロウを、
月曜日にはレス・ポールを毎週見ることが出来た。


つい2年ほど前までは、ね。


ボブ・ドロウの
サンデー・ブランチ・コンサートが終了したという報せを
ぼくは大変悲しく聞いた。


何故なら
その年の春に立てていた
ボブ・ドロウとレス・ポールの“はしご”を目論んでの渡米プランが
半分とはいえオジャンになってしまったからだ。


サンデー・ブランチ・コンサートの模様は
2004年にCDにもなっているが
要するに食事を楽しみながら
ボブ・ドロウの歌と演奏をお楽しみくださいというもの。


日本ではあまりなじみのない昼演奏だが
アメリカではむしろ
日曜の夜に演奏するなんて勘弁してよ
みたいな雰囲気がある。


結局、そのときは
ユニオンスクエアに近いレストランで行われていた
アラン・トゥーサンの弾き語りを見に行った。
これもランチ・コンサートだった。


ついでに言うと
その週末に降った豪雨の影響で
月曜日のレス・ポールのコンサートも中止になり、
これがほんとの水の泡だなと
苦笑いしたのだった。


85歳になったボブ・ドロウは
今もなお精力的にコンサートを続けている。
毎週のサンデー・ブランチの縛りがなくなった分だけ
その活動は自由になったようにも見える。


ホームページを見る限り、
3月も4月も元気だ。


ブロッサム・ディアリーが歌うのを生で見ることは
ついにかなわなかったけれど、
ボブ・ドロウはどうにかして見ておかねばと
このアルバムのタイトル・ナンバーを聴きながら、
今もぼくは狙いを定めている。(松永良平


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