Ruthann Friedman ルーサン・フリードマン / Constant Companion

Hi-Fi-Record2009-04-04

今日は「4月4日」。クラシックス・フォー(4)の「Windy」の作者、ルーサン・フリードマンのソロ・アルバムを。
「C.C.(シー・シー) Rider」でもよかったかな(4・4)。それなら、シャーリー・エリスのカヴァーが一番好きかも。


「Constant Companion」。昔はたまに見かけたらしいけれど、僕は聴くのも見るのもはじめて。レコード探しもまだ10年も経っていないし、大江田さんや松永さん、そしてお店のお客さま比べたら、まだまだの甘ちゃんです。


ハイファイのお客さまの中でも大先輩、というか、もう敵う敵わないというような尺度でもなく、遙か彼方のレコード道をサクサク意気軒昂に歩いていらっしゃる方がご来店された際
「藤瀬くん、こんな本とか読んだことないでしょ?っていうか読まないでしょ。」と、手渡されたのが、シンコーミュージックから出ているあのディスク・ガイド・シリーズの「アシッド・フォーク」本。


た、確かに読んでません。ぺらぺら中を覗くと"昔レココレでやたら写真みたな"とか、試しに買ってみたものの翌日売ったものなど、ほんの少し知っているレコードもあるけれど、"ウルグアイの…"など知らないものばかり。買い付けで見つけたら買うべきなんだろうな、とページをめくっていると、アラ! これ店頭にあるわ! と見つけたのが、本日のルーサン・フリードマン。で、またページをめくっていると、ジョ、ジョニー・サンダース!?


「この本、別に"アシッド・フォーク"に特化したガイド本じゃないみたい。ポップスやロックも取り上げてるし、幅広いね。」と鋭いご指摘。「"超レア"みたいなの、数枚かな。」ワオ。
その超レア盤の音源をたまたまその日お持ちだったので、聴かせてもらった。サイケ&アシッドの森は深い。相場を調べて参った。そんな値段のレコード、いや洋服も買ったことないし。しかし、これでもまだ"ミドル・クラス"とのこと。ギャオ。


先に挙げたジョニー・サンダース。掲載されていたアルバムは「Hurt Me」。彼のヘロヘロでギリギリ、今にも気を失いそうなギター1本の弾き語りが聴ける名盤。解剖したら内臓が真紫になっていたというジョニー・サンダース。ドラッグと酒を摂取し過ぎて体を悪くして死んでしまっている。そのズタボロの死に際に録音された「Hurt Me」でのジョニー・サンダースは、音楽に身を捧げるように、大好きな曲に身を寄せるように(カヴァー多し)歌っている。


「Hurt Me」の内容を思い出して、ガイド本に取り上げられたのも、なんだか腑に落ちました。気持ちっていうのは音より重要だったりするし。


Ruthann Friedman ルーサン・フリードマン / Constant Companion
「価格高騰中!」とのこと。お買い求めはお早めに!


(藤瀬俊)


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