Al Anderson アル・アンダーソン / Party Favors

Hi-Fi-Record2009-04-05

NRBQの二代目ギタリスト、
アル・アンダーソンは“ビッグ・アル”の愛称で
長い間ファンに親しまれていた。


とは言え、
脱退から15年も経ったし、
NRBQ自体も久しく活動休止中。
“ビッグ・アル”なんて呼び声を
耳にすることもすっかりなくなったなと思っていた。


そしたら昨日、
思いがけないところで“ビッグ・アル”に出くわした。


その場所とは、
甥っ子を連れて出かけたディズニーランド。


実はひそかに行ってみたかったのが(甥っ子ではなくぼくが)
「魅惑のチキ・ルーム」と
「カントリーベア・シアター」。


両方とも決して行列の出来ない
ほがらかな音楽系アトラクションなので
らくらくで入場することが出来た。


主役を「リロ&スティッチ」のスティッチに譲った
「魅惑のチキ・ルーム」は演出がすっかり新しいものになっていて
ちょっとガッカリ。


ところが
「カントリーベア・シアター」は
頑固なまでにオールドタイミーなカントリーソングが
引き続き歌われていて
とても感動的だったのだ。


精巧に動きながら歌い演じる熊の人形の中で
からだの大きなユニークなやつがいた。


彼こそ“ビッグ・アル”!
酔っぱらってるのか眠いのか
だらりんこと音程外し気味に歌うんだけど
その外しっぷりが度を超してる!


でも、とてもとても気持ち良さそうなのだ。


カントリーの「カ」の字とも縁のない
現代っ子の甥っ子が
カントリーベアたちの歌を見聞きしたことを
どれほど覚えていてくれるのかわからない。


もしひょっとして
NRBQが好きになって
そう言えば初めて行ったディズニーで
“ビッグ・アル”って変わった熊がいたかもよ、なんて
思い出すはずもないけれど、
こっちが期待するのはタダだからね。


というか、
聴かせりゃいいのか、
がんばれ、おれ。


甥っ子とビッグ・アルの未来の遭遇に
1BET!(松永良平


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