Bob Leaper ボブ・リーパー / Big Band, Beatle Songs

Hi-Fi-Record2009-05-03

週明け、また数日後に「フェーズ5」から「フェーズ6」に引き上げとの噂がネットを駆け巡っております。
一部ではパンデミックとまではならず、感染者の数、騒ぎは収束するとも言われておりますが、GW海外に行かれているかたはどうぞお気をつけて。


なんの因果か、ハイファイでは新型インフルエンザ発生前に、英国録音で高音質なラウンジ・ミュージックをリリースした「PHASE 4」レーベルをまとめて店頭に並べており、町山智浩さんのポッドキャストでは、偉大なデザイナー、ソール・バス(ヒッチコックの「めまい」の"グルグル"をデザインした人です)がメガホンをとった「Phase IV」(邦題・戦慄昆虫パニックw)という昆虫が知能を得て人類を襲う様を、スタイリッシュで大胆なカメラワークで描いたSF映画をステキに紹介されていた。
※ちなみに"フェーズ4は「小規模な集団感染の発生」、5は「より大きな集団感染の発生と、世界的大流行につながる危険性がある」、6は「世界的大流行が発生し、急速に感染が拡大する状態」のことをそれぞれ意味する。"


最近「著名な漫画家のサイン色紙」として贋作を増産し、いくつかの異なるIDを使って某オークションで販売している人がいる。しかも、もうすでに何十枚も完売していて何百万か稼いでらっしゃる。被害者(あえてそう呼ぶ)は趣味の世界だけにパンデミックとまではいかないけれど、これはもう"フェーズ4(小規模な集団感染の発生)」の状態。
今日、つい今しがた落札されたものでも、14万9000円で落札されたものがある(エ●レカ)。例によってというか、当然ながら「詐欺である」と"2ちゃんねる"などの掲示板では大騒ぎ。
しかもそのサインが"贋作"というまでのクオリティに非ず。正直言って「え?」というか、原画をトレースして色を塗っただけのような…。純粋にその作家さんが好きで落札された方には申し訳ないけれど、どう見てもこれ…。うーん、ここまで言っておいてアレですが、本物だったら本当にご免なさい。


真贋を見分けるというより、信じたい、自分の審美眼。皆様はいかがでしょうか? 僕は試聴もせずに「おおっ! 良さそう!」と、手を出したレコードで痛い目をみてばかり。「良くないものの特徴がわかってきましたよ、フフ」と、逆の意味で審美眼、鍛えられています。今日もハズレました。Street Pajamaのセカンド。期待が大きすぎたのかもしれません。


今日話題にした「Phase 4」レーベルで僕が好きなアルバム
Bob Leaper ボブ・リーパー / Big Band, Beatle Songs


"モッズヘア"のカツラをサックスやら管楽器にバサッと適当にのっけただけのジャケ!
"サイン"なら、やっぱりこれくらい粋に大胆に簡略化してくれないと!
センスと気概が相まって、カヴァーやモノマネが本物を超えちゃう時だってあるんだから。
で、新発見して「わわわ!」と嬉しい"フェーズ4(小規模な集団感染の発生)"。蒐集の醍醐味ですな。


(藤瀬俊)


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